「【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の講座(ネオ・クラシック様式)」の続きです。
ゴシック様式もリバイバルされたものが建設されています。
スポンサードリンク
ネオ・ゴシック様式
Manchester City Hall by Jose Francisco Del Valle Mojica マンチェスター市庁舎(イギリス)
ゴシック・リバイバルとも呼ばれるゴシック建築の復興です。
18世紀後半のイギリスで、ネオ・クラシック様式への反動や、ロマン主義などの文芸運動などから、かつてヨーロッパで大流行したゴシック建築の模倣が始まりました。
イギリスの古物商や作家たちによって考古学的な研究がなされ、やがて本格的な新しいゴシック様式が完成していきます。
フランスやドイツ、イタリアやロシア、アメリカへと広がっていき、1855年~1885年が最盛期とされています。
Cambridge Gargoyle by BrandonLord ケンブリッジの建築に見られるガーゴイル(イギリス)
外観においては高い塔、尖塔アーチ、ガーゴイル(怪物を模した雨どい)が特徴。
内部においては高い天井や大きく細長い窓、天井の交差リブヴォールトが見所です。
■ゴシック・サバイバルとは別もの
一方で、17世紀から18世紀なかばまでに見られる「ゴシック・サバイバル」という様式もあります。
ルネサンス以降、18世紀の後半に再び評価されるまで、ゴシック様式は不人気の時代でした。
しかし、そんな時代においても時にはゴシック様式を用いた建物は作られており、それを「ゴシックの生き残り(サバイバル)」と呼んでいます。
ネオ・ゴシック様式の代表例
■ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂・ビッグベン)
Big Ben as seen from the London Eye by Linus Follert
大観覧車「ロンドン・アイ」から見晴らしたビッグ・ベンと国会議事堂。
■ウィーン市庁舎
■ケルン大聖堂
【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築講座(ネオ・ルネッサンス、ネオ・バロック)に続きます。
スポンサードリンク