【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の特徴講座(ロココ様式)

前回の記事ではバロック様式をご紹介しました。今回はバロックから発展したロココ様式のお話です。

 

 

 

 

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ロココ様式


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エカテリーナ宮殿 – Wikipedia

ロココ様式とは、フランス王ルイ14世の治世の終わり頃からフランス革命が起こる前の時代、すなわち1700~1780年代の美術・建築様式を指します。
フランスで始まった後、ヨーロッパ各国に伝わっていきました。
時期や地方による違いも見受けられますが、曲線を多用する繊細で優美な表現に特徴があります。
主に宮殿建築や教会建築に用いられました。

「ロココ」という言葉はフランス語で岩を示す「ロカイユ」に由来する言葉で、もとはバロック様式の庭園につくられた洞窟の岩組みのことでした。そこから転じて、曲線を多く用いた繊細な内装をロカイユ装飾と呼ぶようになりました。

独立した建築様式というよりも、後期バロック様式の傾向を表す用語となっています。
そのため、同じ建築を「バロック」と言ったり「ロココ」と言ったりする場合も出てきます。

 


バロックとロココの違いとは?


ロココ様式はバロック様式の一部でもあり、厳密な区別されるものではありません。
以下、最盛期のバロックとの違いについて述べていきます。

 

■ロカイユ装飾


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ロココ建築 – Wikipedia   ストラスブール(フランス)のロアン宮殿

イタリア起源の貝殻の形の装飾が代表的なものです。
そのほか、植物のような曲線を複雑でエレガントに組み合わせて配置します。

天井周りにロカイユ装飾をふんだんに使い、天井と壁の教会があいまいになるのが、ロココの特徴のひとつ。

■小さな空間を良しとする


バロック様式では大きく重厚な空間や建物が主でしたが、バロックも後期となると小規模で繊細な空間を好むようになりました。

■女性的で繊細


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Queluz National Palace – Wikipedia, the free encyclopedia  ポルトガル ケルス宮殿

バロック様式ではダイナミックで激しい動きを表現するような、いわば男性的な表現を行います。
対してロココ様式では、軽やかさや優雅さ、繊細さが主となり、女性的な表現がされています。
貴族の女性たちがゆったりと談笑するサロンによく使われた、というとイメージしやすいのではないでしょうか。

 

■白やパステルカラー、金を多用


 バロック様式では石材の自然の色のままを見せていることが多いのに対し、ロココ様式では白や薄いピンク・ブルー・イエローなどのパステルカラーを多く用います。また、部分的に金で模様を描くこともよく行われました。

■世俗的な表現


バロックにおいては、プロテスタントに対するカトリックの対抗を芸術上で表現するという宗教的なテーマがありました。
対してロココの時代では宗教性が薄れ、世俗的で軽やかな表現となっています。

 


ロココ様式を代表する建築


 

■プチ・トリアノン離宮(ベルサイユ宮殿 フランス)内装


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Le Petit Trianon by Satoshi Nakagawa

 

■ヴィース巡礼教会(南バイエルン・ドイツ)

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Wieskirche by sanfamedia.com

 

■サン・スーシ宮殿(ポツダム・ドイツ)

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Potsdam Sanssouci Palace by Wolfgang Staudt

【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の特徴講座(ネオ・クラシック様式)に続きます。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

chi-yu

『ちーゆー』です。1994年から2010年まで海外旅行ツアーコンダクターをしていました。お客様と一緒に巡ったアジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、中東、アフリカの国々の思い出や、海外旅行に役立つポイントアドバイス、リタイア後も尽きない世界への憧れなどを書かせていただきます。http://tourconductor-note.com 「元・海外旅行ツアコンの添乗員ノート」