Yule Lads – Wikipedia, the free encyclopedia

前回に続き、北欧のクリスマス「ユール yule」のご紹介です。

 

 

 

 

 

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ユールのはじまり・聖ルシア祭


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DSCF4752 by Mr Thinktank

聖ルシアの日である12月13日はキリスト教全般で祝日となっていますが、特にスカンジナビアの国々で盛大な祭りが行われます。聖ルシア祭がユールの始まりとされています。

なかでもスェーデンの聖ルシアの行事は有名で、ストックホルムで行われるノーベル賞受賞式にも聖ルシアが登場します。

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2012-12-02 by Guillaume Baviere

女の子が太陽のシンボルであるロウソクの冠と白いドレス・赤い帯を身につけて聖ルチアに扮し、ルチアカッテルというジンジャーケーキを人々に手渡します。星の少年シャーンゴッセstjärngossarも一緒に行進を行います。もとは子供たちの行事でしたが、現在ではスェーデンの美人コンテストにもなっています。

聖ルチア(サンタ・ルチア)はキリスト教の聖女ですが、そのイメージは古代宗教の光の女神フレイヤがモデルと考えられています。

 


ユール・ゴート


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Gävle Goat (southern merchants goat) by Casey Bisson

北欧神話のトール神の車を引く2頭のヤギがもとになった妖怪です。ユール・ゴートはクリスマス前の町を訪れて、準備ができているか確認すると言われています。

サンタとは逆に人々に贈り物をねだったり、子供を脅かしたりします。幸運と悪運の両方をもたらすとされています。

 

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Julbock gransmycke by Udo Schröter

キリスト教と同化するにつれて、プレゼントを運んできたり、またユール・トムテのソリを引く役割になりました。ワラで作った巨大なヤギはユールのデコレーションにもよく使われます。

フィンランド語ではヨウルプッキ、スェーデン語ではユールボック Julebock、ノルウェー語ではユールブックといいます。

 


サンタクロース服発祥の地?


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Santa visits Europe District 2013 by U.S. Army Corps of Engineers Europe District

赤い帽子に赤い服、長いひげを生やしたおじいさん、というサンタクロース像は、子供たちにクリスマスプレゼントをくれる北欧のノーム(妖精・小人)のユール・トムテが由来とも言われています。

(画像は典型的な「サンタクロース」。サンタに扮しているのは米軍のエンジニアだそうです。)

 

◆ユール・トムテ

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Old Finnish Xmas card by Elsa Kurppa

スェーデン語ではトムテ Tomtar、ノルウェー語やデンマーク語ではニッセ nisse、フィンランド語ではトントゥtonttuまたはヨール・プッキ Joulupukkiといいます。家事や農作業を助けてくれる良い妖精で、納屋などに住んでいます。トムテがいる家は栄えると信じられており、トムテを粗末にすると見捨てられたり、イタズラをされたりすると言われています。

小さい子供くらいの身長で赤い帽子をかぶり、白く長いひげをはやした姿をしていると言われています。いつも手伝ってくれるお礼として、クリスマスにはスープやお粥を供える習慣があります。

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Tomtes on the mantle by Susan Robertson

北欧がキリスト教化された当時は「異教の悪魔」と扱われたりしましたが、アメリカなどのサンタクロースの影響を受けて、「北欧版サンタクロース」と見なされるようになったそうです。

 

◆ユール・ラッズ(ヨウラスヴェイナル) Yule lads Yulemen jólasveinarnir

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Yule Lads by Inga Vitola

「悪いサンタクロース」として知られているのがアイスランドのユール・ラッズ。全部で13人いるとされています。

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Yule Lads – Wikipedia, the free encyclopedia

ユール・ラッズは山姥の息子たちで、クリスマスの13日前から1人ずつ山から下りてきてイタズラや悪さをし、24日に13人が揃い、25日からまた1人づつ山に帰っていくそうです。

ユール・ラッズのイタズラは、羊のミルクを盗む、牛乳を盗む、食べ残しの入ったフライパンを盗む、お玉を舐めるなど、食い意地の張ったものがほとんど。13人それぞれに名前があり、来る順番とイタズラ内容が決まっているそうです。

ユール・ラッズと一緒にいる猫は、クリスマスに新しい服を着ない子供を食べてしまうとも…

 

北欧のユニークなクリスマス「ユール」を2回に分けてご紹介しました。「聖なる日」の印象が強いキリスト教のクリスマスに古代ゲルマンやヴァイキングのワイルドな宗教観がミックスされていて、興味深いです。

 

個人サイトでもクリスマス関連記事を書いています。

 

 

 

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