【欧米観光に役立つ】歴史建築の特徴講座（アール・デコ）

【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の特徴講座（アール・ヌーヴォー）に続き、今回はアール・デコをご紹介いたします。

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アール・デコとは

アール・デコとは「装飾美術」を意味します。
1925年にパリで開催されたアール・デコ・エキスポから始まった美術・建築の様式で、別名「1925年様式」とも呼ばれています。

発祥地のフランスよりもアメリカ合衆国で盛んとなりました。
当時のアメリカは独立から100年を経過して大国への道を進み始めた時期です。
伝統的なしがらみにとらわれず、革新的な新しい様式を大規模に実験できる環境が整った時と場所がアメリカでした。

Manhattan from Liberty State Park, NJ, golden hour by John Cunniff

アメリカ合衆国から南米、オセアニア、ヨーロッパ、アジアへと拡散していったアール・デコ。
しかし、大恐慌によりアメリカ経済が停滞するとアール・デコの流行は去り、その後は「過去の悪趣味な装飾」とされたこともありました。
1966年にパリで開催された「25年代展」以降、ポスト・モダニズムの流れの中でアール・デコの再評価が進みました。

ニューヨーク・マンハッタンの超高層ビル群と、フロリダ半島のマイアミビーチリゾートのホテル群はアール・デコを代表するものとなっています。