中国の旧正月前の祭り「臘八節(ろうはちせつ)」

Laba Congee: After by Julien GONG Min

臘八節(ろうはちせつ)は旧暦12月8日に行われる中国のお祭りです。一年の実りへの感謝をこめて、8種類の穀物をいれた特別なお粥を食べる習慣があり、多くの寺院で無料のお粥のふるまいがあります。

 

 

 

 

 

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仏陀が悟りを開いた日


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Buddha & Sujata (Sujata Temple) by Hideyuki KAMON

中国仏教の伝説で、12月8日はお釈迦様が断食修行中にスジャータという女性が食べさせてくれたお粥を口にして活気を取り戻し、悟りを開くに至った日とされています。また、別の伝説によると、お釈迦様は6年間に及ぶ一日一食の断食修行後、12月8日の明けの明星を見て悟りを開き、五穀粥を食べたとも言われています。
(画像はインド・ブッダガヤにあるスジャータ寺)

 


臘八粥(ラーバージョウ=八穀粥)の中身は?


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Laba Congee: Before by Julien GONG Min

アズキ、エンドウ豆、緑豆、コーリャン、小麦、とうもろこし、粟、もち米などの8種類の穀類を入れ、甘い味付けにします。栗やナツメ、落花生、クルミを入れる場合もあります。季節になるとスーパーマーケットなどでも材料が売られたり、ケンタッキーフライドチキンのメニューに登場したりするようになり、現在でも広く行われている行事だそうです。(上の画像は調理前)

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Laba Congee: After by Julien GONG Min

こちらが調理後です。


紀元5世紀から続く伝統行事


 「臘」には「願い求める」という意味があり、五穀豊穣を感謝する行事である臘八節は紀元5世紀から行われていたと言われています。初期には年末に食べるものがない貧しい人への施しとして、鍋を掃除した時に出てきたお米をお粥にする習慣があり、それが時代を経て宮廷や寺院にも広がったということです。

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Yōnghé Gōng by David Baron

中国で最も有名な臘八粥は北京のチベット仏教寺院である雍和宮(画像)のもの。
清代(1644~1912年)には国庫の米を使用し、直径2m、深さ1.5m、重さ8tの銅製の専用鍋で2日以上かけて作られていました。完成した粥は最初に仏に捧げられ、二番目に宮廷へ、三番目に貴族へ、四番目に学問・武道の百官へ、五番目に僧侶へ、六番目に庶民に与えられたということです。

臘八節が終わると、いよいよ旧正月を迎える準備に入ります。

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chi-yu

『ちーゆー』です。1994年から2010年まで海外旅行ツアーコンダクターをしていました。お客様と一緒に巡ったアジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、中東、アフリカの国々の思い出や、海外旅行に役立つポイントアドバイス、リタイア後も尽きない世界への憧れなどを書かせていただきます。http://tourconductor-note.com 「元・海外旅行ツアコンの添乗員ノート」