以下画像引用元 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f9/Old_Style_Telephone_Pole_-_geograph.org.uk_-_943497.jpg (wikimedia)

 

まさか1930年代製のおんぼろ電話線が宇宙対応だったとは…

 

イギリス人ジャーナリストのリチャード・ホリンガムはロンドン郊外のとある村の自宅兼オフィスで人生の中で最も重要な電話を待っていた。1930年代頃に作られたであろう木の電柱に風で揺れる銅の電話線を伝ってその電話はかかってくるはずだった。途方もなく遠いところから。

 

「10まで数えてもらっていいですか?」

 

アメリカヒューストンにあるNASAの音声管理室のベスが言った。

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私は言われた通りに今までになくはっきりと、まるで1950年代の国営放送のアナウンサーのように10まで数えた。

 

どうしてもこれに失敗するわけにはいかないからだ。

 

「ありがとうございます」彼女は言った。「あなたの電話回線は宇宙に対応しています。」

 

この国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちとのインタビューを組むのに数カ月を要した。最後のハードルを超えてようやく地球の軌道上を回っている人たちとの会話ができるわけだ。

 

私は自分のパソコンでヒューストンから配信されている国際宇宙ステーションTVを見ていた。残念ながらこれは光ケーブルのインターネット回線を通してだけど。

確かにインターネットで宇宙飛行士たちの顔は見ることができたけど音声は電話線越しだった。

 

NASAは私に国際宇宙ステーションとの交信方法という詳細なマニュアルを送ってきていたのでそれにしたがって電話を進めた。

 

「ステーション、こちらはヒューストンです。」カプセルコミュニケーターがミッションコントロールから言った。「準備はいいですか?」

 

画面上でNASAの宇宙飛行士スコット・ケリーとロシア人宇宙飛行士ミハイル・コルニエンコ

が登場した。二人の宇宙飛行士たちは1年間のミッションの4ヶ月目にいた。長期間の宇宙滞在の人体への影響を調べる任務を行っていた。彼らはリラックスして日本の探査船「希望」の中をいったりきたりしていた。

 

「ボイスチェックのスタンバイをしてください」私は言った。

 

「ステーション、こちらはリチャード・ホリンガムです。聞こえますか?」

 

「こちらははっきりと鮮明に聞こえます。国際宇宙ステーションへようこそ!」

 

私は今宇宙と話している。

 

宇宙と!

 

オーケー、リチャード、落ち着くんだ。プロだろ、プロ。

 

深呼吸して、、、

 

(次に続く)

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