Statues of Ramses II, Abu Simbel, Egypt by Charlie Phillips

前回の記事では、アブシンベル神殿移設がユネスコ世界遺産誕生のきっかけとなったエピソードをご紹介しました。今回はいよいよ、アブシンベル神殿の見どころに迫ります!

 

 

 

 

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ナセル湖


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Lake Nasser by Jennifer Aitkens

アブシンベル空港からバスで、またはアスワンからのツアーバスでアブシンベル神殿にアクセスしますが、遺跡のすぐそばまでは車では行くことができません。 駐車場から神殿までけっこう歩くのですが、まず目に入ってくるのがナセル湖です。

アスワン・ハイ・ダム建設により生まれたダム湖で、大きさは琵琶湖の8倍もあります。全長約500km。移設計画が成功しなければ、この大きな湖の下の神殿になっていたかもしれないのか…と感心しながら、神殿に向かって歩きます。

 

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20111108_Egypt_0563 Aswan High Dam Lake Nasser by Dan Lundberg

アスワンからアブシンベルまで船で移動するツアーもあるそうです。ナセル湖上から眺めるアブシンベル神殿全容も素晴らしいです。

 

 


アブシンベル遺跡の見どころ


 

 

アブシンベル大神殿


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Egypt-10B-022 – Great Temple of Rameses II by Dennis Jarvis

偉大なファラオ、ラムセス二世が建設した神殿で、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神などとラムセス二世を奉じています。神殿正面には若い時代から壮年時代までのラムセス二世の像が4体、その前には家族の像が並んでいます。

 

 

Interior Reliefs at Abu Simbel (V)

Interior Reliefs at Abu Simbel (V) by Institute for the Study of the Ancient World

壁には聖なる船の前の儀式や戦いの風景、王の業績などをあらわす浮き彫りがあります。

 

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神殿奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、ラムセス二世の像があります。

神殿正面は太陽が登る東に向いています。一年の太陽の動きを計算して設計されており、年に2回だけ、2月22日と10月22日前後に、神殿奥の至聖所に朝日が差し込んで照らされます。夜明け前から大神殿前で朝日を待つサンライズ・ツアーは通年人気ですが、この特別な日は特に盛況となります。

アブシンベル神殿でも「音と光のショー」が行われます。ギザやルクソールのものよりも素晴らしいという評判ですが、ツアーの場合は日帰りが主です。

アブシンベル神殿で「音と光のショー」や日の出を見学したい場合は、アブシンベルに宿泊する必要があります。個人旅行で行かれる方は、検討してみてください。

 


超人ファラオ・ラムセス二世について


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Statues of Ramses II, Abu Simbel, Egypt by Charlie Phillips

紀元前1200年代、古代エジプト第19王朝のファラオです。在位期間は60年以上、20代半ばで即位し90才で没したと言われています。

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Temple of Ramesses II at Abu Simbel, Egypt by David Berkowitz

 身長183cmの長身、とても力持ちで、老いてからも健康強壮であったことがミイラの調査からわかっています。第一王妃ネフェルタリの他にも何人もの側室を持ち、生ませた子供たちの数は180人との伝説を持つ、超人的なファラオでした。 数々の戦争に勝利し、数々の大神殿や記念碑を建築し、古代エジプト史の中で最も人気のあるファラオのひとりです。
 
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また、ルクソールの王妃の谷にあるネフェルタリの墓に刻まれた詩文からも、豊かな感情と文才を持つ人物であったことが想像されます。 ラムセス二世についてのエピソードは多いのですが、それは私の個人サイトで書きたいと思います。

 

ネフェルタリの小神殿


134106696_af95ec7a46_bTemple of Nefertari by Neil and Kathy Carey

ラムセス二世が、第一王妃であり最愛の妻であったネフェルタリのために建設したものです。 ハトホル神とネフェルタリを奉っています。 4体のラムセス2世像の間に2体のネフェルタリ像、脇には王子と王女像が並んでいます。夫婦の愛情と絆を世に知らしめるものです。

 

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Egypt-10C-047 by Dennis Jarvis

神殿内部では柱と壁の浮き彫りが見どころです。隣のアブシンベル神殿と比べて見ても、心なしか、美しい女性に捧げるのにふさわしい優美さが感じられます。

柱上部に付けられた顔は愛と美・豊穣と幸運の女神ハトホル神です。

 


王妃ネフェルタリ


 

Interior Reliefs at Abu Simbel (III)

Interior Reliefs at Abu Simbel (III) by Institute for the Study of the Ancient World

古代エジプト三大美人の1人です。エジプト貴族の娘で、ラムセス二世が即位前の15才の時に結婚し、最も深く愛された妻と言われています。王の愛とその美貌、美人薄命の運命で知られています。3人の王子と2人の王女を生みましたが、子供たちも父王より早く亡くなり、王位に就いた子供はいませんでした。

 

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Maler_der_Grabkammer_der_Nefertari_002.jpg

ルクソールの王妃の谷にある「ネフェルタリの墓」(入場制限あり・撮影禁止)には、ラムセス二世が亡くなった妻を思う詩文がいくつも刻まれています。

「私の愛する者はただ1人。私の妃にかなう者は他にない。生きている時、彼女は最高の美を持つ女性だった。それゆえに、彼女が去った時、私の魂もはるか彼方に奪われ去ってしまった。 」

 

 

エジプト特集全10回、いかがでしたでしょうか。エジプトは考古学博物館と遺跡観光が主となるので、歴史エピソードを知っているほど、旅した時の感動は大きなものになります。エジプト人の日本語ガイドさんの説明も、前知識があるほうが面白く聞くことができるようになります。

私も、「もっとよく勉強してからエジプト添乗に行けばよかった」と、今ごろ残念に思っています。
これから旅立つ方は、たくさん本や映画などで知識をつめこんでいきましょう!

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