Egypt-10B-007 – A Must See in Egypt – was my highlight by Dennis Jarvis

アブシンベルはエジプト南部、スーダンとの国境近くに位置する町です。ナイル流域にあるエジプトの都市の中で最南端にあたります。 アブシンベル神殿は「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の名でユネスコ世界遺産に登録されています。

 

 

 

 

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ヌビア遺跡


The Temple at Kalabsha (III)

The Temple at Kalabsha (III) by Institute for the Study of the Ancient World

このエリアには古来より、アラブ人でもアフリカ人でもないと言われる肌の黒い人々、ヌビア人が暮らしていました。 紀元前8世紀から紀元前7世紀にかけての約100年間は「黒いファラオたち」と呼ばれるヌビア人ファラオがエジプト全土を支配したこともあります。

アブシンベル神殿、フィラエ神殿、カラブシャ神殿が有名なヌビア遺跡です。

(画像はカラブシャ神殿。完成がローマ時代のため、ギリシャ・ローマ風の柱頭が見られます)

 


「ヌビア遺跡を水没から救え!」世界遺産条約への道


 

アスワン・ハイ・ダム建設計画


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Lake Nasser from High Dam by Divya Thakur

1960年代、アスワンの記事でもご紹介したように、アスワン・ハイ・ダム建設計画が生まれました。それにより、アブシンベル神殿はじめ複数の古代遺跡がダム湖に沈んでしまうことが懸念されました。

ユネスコは「アブシンベルとヌビア遺跡を水没から救おう」と世界に呼びかけ、募金と移設アイディアを求めました。50カ国以上から資金や資材、技術協力を得て、アブシンベル神殿の移設計画がスタートしました。

 

移設計画の困難を克服、新しいレジェンドが生まれた


 

1000以上のパーツに分解して移設先に運び、組み立て直すという方法で行うこととなりましたが、分解するだけでも大変なことでした。電動カッターではまっすぐ切断できず、チェーンソーでも切り口が雑になってしまうため、刃の薄いノコギリを使って切断することになり、分割するだけで4年を要しました。

動画は「Monster Moves: Abu Simbel temples(アブシンベル神殿移設ドキュメンタリー)」

英語で40分強の動画ですが、英語がわからなくても、飛ばしながらでも良いので、 ぜひごらんください。 2人がかりで大きな薄いノコギリを引いている当時の映像など、貴重な資料です。2013年にYoutubeにアップされたもので、CGを使った解説も入っています。

 

世界遺産条約成立へ


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Temple of Rameses at dawn by Verity Cridland

1968年、もとの位置より60数メートル高く、ナイル川から200メートルあまり離れた丘の上でアブシンベル神殿が蘇りました。

以来、「歴史的価値を持つ遺跡や建築を人類の遺産として保護するための国際的組織が必要だ」というムーブメントが生まれました。1972年はアメリカで国立公園法制定100周年にあたり、「貴重な自然環境もあわせて保護するべき」という動きとなりました。

Logo_Unesco

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Logo_Unesco.jpg

1972年11月16日、パリで行われたユネスコ会議にて、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」が満場一致で成立しました。1975年には条約締結国が20カ国となり、正式な条約発効となりました。

 

アブシンベル神殿の見どころについては、次の記事でご紹介いたします。

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