【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の特徴講座(アール・ヌーヴォー)

【ヨーロッパ観光に役立つ】歴史建築の特徴講座(ネオ・ルネッサンス、ネオ・バロック)に続き、
今回は新しく生まれた美術・建築様式であるアール・ヌーヴォーをご紹介いたします。

 

 

 

 

 

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アール・ヌーヴォーとは


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File:Hôtel Céramic, art nouveau (Paris) (5076118693).jpg – Wikimedia Commons

アール・ヌーヴォーとはフランス語で「新しい芸術」を意味し、19世紀終わりから20世紀初めにかけて、ヨーロッパで開花した美術の運動です。
狭い意味では「ベル・エポック(美しい時代)」と呼ばれた19世紀のフランスの装飾美術を意味しますが、
広い意味ではアーツ・アンド・クラフツ以降の世紀末美術やガウディの作品までを含みます。

まず、イギリスで起こった「アーツ・アンド・クラフツ運動」により、芸術性の高い作品を商品化する流れが出来上がりました。
産業革命によって豊かになった庶民(中産階級)が生まれ、都市は新しい文化を表現するものであることが求められるようになります。

アール・ヌーヴォーはパリやブリュッセルを発祥とし、建築、工芸品、グラフィックデザインなど広い範囲においてヨーロッパ中に流行しました。

 


アール・ヌーヴォーの特徴


■鉄やガラスなど新しい素材を利用

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Escalier d’un immeuble art nouveau (Riga) by Jean-Pierre Dalbéra アール・ヌーヴォーの階段(リガ)

バルト三国のひとつ、ラトビアのリガはアール・ヌーヴォーの町として世界遺産に登録されています。

■花や植物などの有機的なモチーフや自然界にある曲線を用いる

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Art Nouveau Vitral by Pedro Ribeiro Simões

■世紀末の退廃的なムードを表現

 

 


各国での呼称


■ユーゲント・シュティール(ドイツ)

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ユーゲント・シュティール – Wikipedia ダルムシュタット芸術家村アトリエ(ドイツ)

■ウィーン分離派(オーストリア)

1200px-Otto-Wagner-Pavillon_Wienオットー・ワーグナー – Wikipedia カールスプラッツ駅(ウィーン・オーストリア)

■ティファニー(アメリカ)
■モダン・スタイル(イギリス)
■モデルニスモ(スペイン)
■ネーウェ・クンスト(オランダ)
■スティレ・リベルティ(イタリア)
■スティル・サパン(スイス)
■スティル・モデルヌ(ロシア)

 

 


アール・ヌーヴォーの代表例


■ヴィクトル・オルタの作品(ブリュッセル・ベルギー)

・タッセル邸

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アール・ヌーヴォー – Wikipedia

・その他、オルタ邸、ソルヴェイ邸もブリュッセルにあります。

 

■地下鉄アベス駅入り口(パリ・フランス)

 

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Paris Métro – Wikipedia, the free encyclopedia Abbesses駅

パリに地下鉄が開通した当時、アール・ヌーヴォーの建築家エクトール・ギマールによって入り口がデザインされました。
その後、アール・ヌーヴォーが時代遅れだという風潮のもと、多くの駅は新しい入り口に改修されてしまいましたが、アベス駅、バスティーユ駅などはオリジナルが残っています。
アール・ヌーヴォーが再評価された後、ふたたびアール・ヌーヴォーデザインに作り直された駅も多いそうです。

【欧米観光に役立つ】歴史建築の特徴講座(アール・デコ)に続きます。

 

 

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