Rothenburg ob der Tauber, Germany by Nigel Swales
「ドイツ人は一年の三分の一をクリスマスのために過ごす」と言われているそうです。一年中クリスマス・グッズを販売しているお店「ケーテ・ウォルハルト」の本店は、ロマンチック街道の一番人気の町ローテンブルクにあります。
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「ケーテ・ウォルハルト(Kathe Wohlfahrt)」
Rothenburg ob der Tauber, Germany by Nigel Swales
1964年、ドイツ人ウォルハルト夫婦とアメリカ人将校との友情をきっかけに生まれた会社です。伝統的なドイツのクリスマスを世界の人に伝えたい、そのためにはクリスマスシーズンにしか売られていないクリスマス用品をいつでも買えるようにしよう、というものです。
店舗がオープンしたのが1977年、ローテンブルクにおいてでした。現在はドイツ国内に8店舗あります。 (ローテンブルク、ベルリン、ハイデルベルク、リューデスハイム、オーバーアマガウ、ガルミッシュ・パルテンキルヘェン、ニュルンベルク、バンベルク)
Negotiations? [Rothenburg / Germany] by d’n’c
海外店舗はベルギーのブルージュとフランスのリクヴィール、アメリカのスティルウォーターにあります。
六本木ヒルズで開催されるクリスマスマーケットにも出店しています。(2015年は11月28日から12月25日 11:00~21:00 大屋根プラザ)詳細情報
ドイツの伝統的なクリスマスグッズ
ケーテ・ウォルハルトが扱うクリスマス用品の多くが、ザクセン州エルツ山脈地方の鉱山労働者のクリスマス伝統を汲んだものとなっています。鉱山が衰退するにつれて、新たな収入源を求めておもちゃ見本市に伝統の木工品を出品したことから、ドイツ中に親しまれるようになったということです。
シュビッブボーゲン Schwibbogen
Schwibbogen, Erzgebirge by dierk schaefer
窓辺を照らすアーチ型の灯りの飾りです。クリスマス前の仕事納めの日に坑道に安全灯を飾って一年の無事を感謝し、来年の安全を願うという、鉱山労働者の習慣から生まれたものです。シュビップボーゲンという言葉は坑道の天井を支える梁を意味し、坑道入り口の形であるアーチ型の飾りとなっています。
クリスマス・ピラミッド Weihnachts pyramiden
エルツ山脈地方の鉱山労働者の習慣では、クリスマス・ツリーの代わりにクリスマス・ピラミッドを飾っていました。聖書物語の情景や人々の生活の様子、クリスマス風景などが飾られています。ピラミッドのてっぺんにあるプロペラがロウソクの上昇気流で回転するのが特徴です。
くるみ割人形 Nussknacker
Creepy nutcracker by Quinn Dombrowski
ドイツの木工製品を代表するお土産のひとつです。兵士の姿をしたくるみ割人形は、庶民を虐げる権力者を皮肉って作られたものと言われています。兵士の姿以外にも、王様やサンタクロースなども作られています。ドイツではクリスマスにくるみ割り人形を飾る習慣があります。
香炉人形 Räuchermännchen
教会で炊くお香を、クリスマスには一般の家庭でも炊く習慣がありました。喫煙するトルコ人の姿をモチーフとしたものがオリジナルですが、現代的なモチーフのものもたくさん作られています。
その他
merry chrismas to all my followers by Holger Irlbacher
クリスマスカード、聖家族の人形、マグカップ、ツリーに吊るすオーナメントや電飾、カッコー時計、オルゴール、リース、テーブルウェア、アドベントカレンダーなどを扱っています。クリスマスシーズンに限定されずに楽しめるアイテムもあります。
(本文中の画像はケーテ・ウォルハルトの商品ではなくイメージです。)
ケーテ・ウォルハルトKathe Wohlfahrt(通販ページあり 英語・ドイツ語・フランス語)
個人サイトでもクリスマス関連記事を書いています。
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