2015、7月のある蒸し暑い日の夜の8時頃、カナダ人のダニエルボリアは庭の芝生の上でガーデンチェアに座りくつろいでいた。

 

カナダではどこでも見かける夜の光景だった。

 

しかし、ただダニエルの頭上には120個の風船が浮かんでいた!!!!

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風船はヘリウムが詰められていて、彼のつま先はどんどんとカルガリースタンピードグランドの地面から離れて行くのだった。

 

 

まさに、風船男!!!

 

 

これは全て彼の清掃用品会社『オールクリーンナチュラル』の製品を売るための宣伝のためだった。

 

「ぼくには他の会社ほど広告の予算もないから何かババーーンと大きなことをしなくちゃいけないと思ったんだ」ダニエルは語っている。

 

ダニエルの清掃用品会社は1年前に約8500円の資金で始められた。製品は彼自身ですべて作った。すぐに会社の売上が1億円ちかくにものぼり従業員も20人になった。彼はその事業を次のレベルに上げたかったのだという。

 

それには彼の清掃用品会社の存在を人々に知らせる必要があると考えたのだった。

なにか派手なことをやろう!

そうだ、風船だ、と。

 

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時はぐっと30年以上さかのぼる1982年、ここはロスアンジェルス。

少年からの夢、パイロットになることが低視力のため叶わず、あきらめきれなかった男ラリーウォルター。

彼もまたある日庭の芝生のガーデンチェアでくつろいでいるとき、空を飛べる方法があると思い立った。

そう、風船である!!!!

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風は思ったより手強い相手だった。

思わぬ突風が吹いてすでに目標地点を通り越してしまった。

 

どうしよう。

 

ダニエルは大きくため息をつき、心を決めて空中でガーデンチェアから身を前に乗り出した。

 

彼は椅子からするっと滑り降り、飛び降りたのだった。彼のパラシュートも思うように開かずそのまま地面に激突。足首を負傷しただけで済んだのは幸運だったかもしれない。

 

しかし待ち構えていた警察にそのまま逮捕された。

 

 

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LAのラリーウォルターの場合は45個の風船.数は少ないが風船の直径は1.2メートルもあった。

 

ラリーのプランも彼の頭の中ではうまく行くはずだった。

 

庭の上空9メートルくらいにふわふわ浮かんでビールとサンドイッチでしばらく楽しんだ後、空気銃で風船を一個ずつ壊し、ゆっくりと地上に降りる予定だった。

 

 

しかし最初から計算が狂った。

 

なんとアンカーの綱を切るやいなやヘリウムの力で豪速で上昇し始めたのだ。とめどもなくどんどん高度は上がって行く、なんと、恐ろしいことに高度16000フィート(4800メートル)までも登ってしまったのだった!

 

そのまま彼はどうすることもできず恐ろしい寒さのなかで手にビールとサンドイッチをつかんだまま14時間も漂っていた。

 

そのうち近くを飛行していた飛行機のパイロットが彼の座っているガーデンチェアごと浮かんでる風船の塊を見つけ、ラジオで状況を報告した。

 

「銃を持ってる男が空中に浮かんでいる」と。

 

そのうちヘリが来てロープを下し彼はそれに捕まって救助されたが、そのロープが運悪く電線にひっかかってなんとロスアンジェルス全体がしばらく停電した。

 

 

ラリーもまた警察に逮捕された。

 



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しかし今も昔も人間の想像力の豊かさと実行力には圧倒されます。まあ人騒がせなのですが、どちらも楽しい話のネタを提供してくれてますね。スクリーンショット 2015-08-27 16.09.19

画像引用元http://blog.goo.ne.jp/jiten4u/e/0b7aea10b1f7669c377c53ed707b4b08

 

ダニエルの体験談。

「300メートルくらいまで上がったときほんと怖かったです。ちょっと風が吹いただけで椅子全体がとんでもなく揺れる、ボーイング747の窓から見る風景と変わんないんだけど、足はぶらぶら垂れているし、回り見渡すと雲の上に椅子だけで浮いてるんです!!!!」

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