これぞ未来!〜アメリカ発〜超効率重視の三輪型電気自動車

 

 

 

 

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無いものは自分で作る


 

アメリカ人エンジニアのマーク・フローンマイヤーはもともと大の車好き。

しかし今のガソリン車のままでは地球に未来はないと大きな環境への危惧を抱いていた。

自動車が好きだからこそ目の前を走る車一台一台から無限に排出される温室効果ガスが見るに耐えられなかったのだ。

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電気自動車が本当の意味で世間をにぎわせ始めたのは8年前。高級志向で市場を席巻したテスラ社のロードスターだ。

しかしマークはそれ以前からこれから電気自動車の時代が来るとわかっていた。

そしてホームタウンのオレゴン州ユージーン市を隅々まで探しまわっても自分が納得できる電気自動車が見つからなかったとき、彼は自分で理想の環境に優しい車を作って市場に出すことを決心した。

 

考えてみればもう必要なものはそこにあった


 

マークはすでに安全で実用的で安価な電気車を作るためのテクノロジーはすべて入手可能なことに気づいた。 ただそれを組み合わせて作ろうとした者がこれまで誰もいなかっただけなのだ。

そのことがフローンマイヤーにはとても奇妙に思えた。この市場はとてつもなく巨大なのに。

その後マークはアルキモトArcimotoを設立。奇抜な三輪自動車の試作車を発表し、テレビドラマ「ファイアーフライ」のスター、ネイサン・フィリオンが前売りの予約を2010年にして話題を呼んだ。

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ネイサンは2年前に人気TV番組「コナン」に出演してアルキモトの電気自動車を「これぞ未来」と絶賛。しかし一見うまく行っているようにみえて実は巨大市場に持ち込めるまでのパーフェクトなデザインになかなか至らず苦悩していた。

しかし8年後、マークと彼の会社はついに望み通りの試作品を作ることに成功した。それはどこまでも、安く、効率よく、快適に乗車できるという3点がこだわりキーポイントだった。それらを全てクリアするための妥協無しの試行錯誤がなされた結果、もはや《ハンドル》をやめる以外にないという結論に達した。

credit: http://www.arcimoto.com/

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テスラ社が「運転者が欲しいもの」にフォーカスしていたことに対して、マークのアルキモトはとにかく「絶対的に必要なものは何か」にフォーカスした。その結果少なくとも60マイルは連続して乗れること、2人は乗車できること、ハイウェイでも走行できるほどのパワーがあること、があげられた。

そのうえ、人は安ければあきらめるもののリストではステレオ、カップホールダー、エアコン、大きなタッチスクリーン画面などがあげられ、それらをすべて取り去ったぎりぎりの価格設定は12000ドル。それでもまだ高価に感じた。

 

本当に車に必要なものとは


 

第一の条件は安全性だったがコストダウンの試みで三輪のアイデアが採用された。

それでもまだ車の大きさがチームの希望通りではなく大きすぎた。

しかし、マークはある冬の雨の日突然ひらめいた。『もしハンドルをバイクやスクーターのようなものに変えてみたらどうだろう?!』

credit: http://www.arcimoto.com/

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試しに作ってみたら、とんでもないスペースの節約になることに気づいた。

チームは最初マークの頭がおかしくなったのだと思ったが、すぐそうではないことに気づいた。やってみたら本当に素晴らしかった。ドライバーシートでハンドルを握るとき背筋がまっすぐに座れたし、車体の重量も500ポンド(220kg)も減少できたし、20インチ(60cm)も長さを削れた。

そして構造自体もより単純化されパーツの量も最小限に。テスラ車は信じられないほどの複雑な配給チェーンもからんで生産遅れが生じやすく苦闘している一方、アルキモトのSRKは約1000個のパーツしかなくあっという間に組み立てられる。

 

試行錯誤の末見えてきたもの


 

そうしてでき上がった電気自動車は一見、ゴルフのカートか四輪バギー、というイメージの2人乗り三輪電気自動車だった。2016年か2017年の年明けには市場に出る予定だそうだ。

credit: http://www.wired.com/wp-content/uploads/2015/10/arcimoto-photo.jpeg

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もはや車ではなく『バイク』というクラス分けになってしまったが、それを運転するのに特別教習所にいく必要も無ければ(州によってはバイクの免許が必要かもしれないが)、防風も付き、12キロワットのリチウム電池で70マイルは走行し、最高速度は時速85マイル(135km)、停止から時速60マイル(97km)への加速もたったの7.5秒で到達と、機能も充実している。

そのうえ全長ほんの105インチ(1メートル60センチ)という驚くほどの小ささで、駐車も自転車置き場に置けそうなサイズだ。しかし196cmの長身のマークもゆうゆうに乗れる高い車高を誇っている。

ファミリーでホリデーに出かけるには不向きだが単身での通勤や野菜を買いに出かけたり、ピザの配達、ちょっと友人を迎えに行ったりと手軽な外出向けである。

そして何よりも無駄なエネルギーを使用しないのでその変わったデザインと身軽さで運転が無性に楽しいものとなるに違いない。

 

 

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