ロンドンがファッション業界に革命!難民女性がターゲットのドレス開発


ロンドン発のファッションイノベーション


ロンドンの英国王立美術大学(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)がファッションブランドWall Londonとコラボして画期的なドレスを開発しているそうだ。

ターゲットはなんと難民女性。もちろん彼女らに対して売り込もうというわけではない。

シリア難民問題を受けて”多機能ウェアラブルシェルター”を作ろうと立ち上がった学生たち。

実際の難民だった人たちの話を聞いて難民の旅とはどのようなものなのか入念なリサーチを行った。

現在難民の状況に置かれている人たちに使ってもらうところまではまだ到達していないが、近い将来それも視野に入れているという。

 

ロンドンファッション業界が作る難民ドレスの機能とは!?


コートはフードと書類管理のための大型収納ポケットを備えている。マテリアルはTyvekという合成素材を使用しており、破れにくく防水で軽いのが特徴。マラソンランナーが走り終わったあとによく包まれている宇宙ブランケットにも似ているという。

credit: http://mashable.com/2016/01/25/coat-design-tent-sleeping-bag-refugees/#hun8Y5q_Lmqu

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背中部分には凧(カイト)に使われるようなプラスチックロッドが入っていてテントモードの際に天井の支えになるようにできている。テントは大人一人と子供一人が寝られる大きさだ。

credit: http://mashable.com/2016/01/25/coat-design-tent-sleeping-bag-refugees/#hun8Y5q_Lmqu

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寝袋にもなるようデザインされている。子供が一人横に寝られるようなサイジング。

credit: http://mashable.com/2016/01/25/coat-design-tent-sleeping-bag-refugees/#hun8Y5q_Lmqu

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コートは夏用だが、冬用もデザインする予定だという。

あえて永久使用用には作らず、サステイナビリティを考慮しているそうだ。

ファッションブランドのWall Londonは大量生産可能になるまでの試作品の制作のための資金提供をしている。その後の生産、物流などはクラウドファンディングサイトのKickstarterで資金集めをしている。

2015年の最も大きな問題の一つだった難民のヨーロッパへの大量流入。

多くの人々が寒さの中で命を落とした。

この難民ドレスは難民の助けにはなるかもしれないが根本的な問題の解決はまだ残っている。

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シリア難民の現状


行き場を失ったシリア難民。国を抜け出す、多くのシリア難民はお隣トルコの国境を超える事を目指した。

実質トルコに約160万人のシリア難民がいると言われている。シリア国内での難民。一時的にレバノンやヨルダンに逃れて苦しい生活を送る難民は800万人以上にのぼる。イラクでの戦乱も激化、そこではイスラム国に追われて、200万人が避難を余儀なくされている。これらを踏まえるとシリア難民と言われる人々は中東全域で1200万人にものぼる。この自体に国連の広報官は『歴史的に重大な問題が起こりつつある』との発言を残すほど。

国を逃れられたトルコにいるシリア難民も、トルコ国粋主義の暴徒に襲われる心配を常にしていて、高原に防水シートのテントを張って暮らす人も多い。

 

シリア難民の75%が女性と子供


男性は国に残って戦い土地や財産を守る文化があるため、このように難民の多くが女性と子供になる。今日生きる為の食料の調達を苦労するなか、自分自身、そして子供を守るため売春宿に身を寄せる女性も多くいる。

テレビでは爆発シーンなど、派手なニュースが飛び交い、我々日本人が難民女性の苦労を目にする事は皆無に等しい。

貧困との別れを告げるため、トルコ人男性との結婚を目指すシリア難民も多く、トルコの法律で禁止されている一夫多妻文化の復活、そして13歳の娘を結婚させる家族もいるというから心が痛む。トルコ人男性からシリア難民女性へのアプローチも積極的で、1週間に4回も5回もプロポーズを受ける方もいるというのが驚きだ。トルコでは立場の弱い女性(シリア難民女性)の急増により、社会が変質しつつあるとまで言われる。

立場が弱い事から、車に引きずり込まれそうになるケースも多々。都市部でもこのようなケースは珍しくないが、その立場の弱さゆえ、叫んでも周りの人たちは何もしてくれないというのが現状。

 

この度ロンドンのファッション業界から、難民女性がターゲットとのドレス開発という、一見朗報なようなニュースがでたが、現状はまだまだこのドレスを提供出来るような状態にない。

なんとか、このドレスがすべての難民女性の手に渡るよう、世界中の国が手を取り合ってこの問題解決に取り組んでいきたい。

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